メーカー推奨パターンの見直し(Tr、Di)

トランジスト、ダイオード

Tr,Diの場合も、部品リード全体がパットの中におさまり、なおかつ周囲にフィレットが形成されることが 必要ですが、メーカー推奨パターンは大きすぎることが多いようです。



検討例:

SC59
部品とパターンの関係は、この推奨パターンで良いと思います。
(これ以上パット面積を大きくしないほうがよい)

パターン幅=リード幅 (MAX) +リード板厚×2
=0.5+0.16×2 =約0.8mm



SC76
この場合はメーカー推奨パターンが大きすぎるため
  1. ハンダが熔けたとき、リードがパターンの隅に寄ってしまいます。(部品が回転する)
  2. リードがハンダの中に埋没してしまいます。

TO-220SMD
素子の底面に放熱板がある場合



メーカー推奨パターン
リードをパターンの中心に置くと
素子の放熱板が基板パターンの
中心から、ずれてしまいます。












修正案

基板パターンを、素子のリードと
放熱板のそれぞれの中心に合わせる。

フィレットが45°で形成されるとして、
リードの周囲に板厚分のスペースが
必要になります。

パターン幅=リード幅(MAX)+リード板厚×2
パターン長さ=リード長さ+リード板厚×2

必要以上に大きくしない



左図のような設計をすると熔けたハンダの表面張力で基板パターンの中心と放熱板の中心が一致する方向に移動してしまいます。(セルフアライメント効果)